皆さんは「気」の存在の認識はあるだろうか。気というと奇術やマジックの類と思われている人もいるだろうが、気の存在は、中国やインドでは古くから認識されていた。わが国でも科学技術庁が既に研究を進めており、学問や研究の対象としても立派に一つのジャンルとして確立されつつある。
日本語でも気という言葉は随所で使われていることはご存知だろうか。例えば、気を元に戻すという意で「元気」である。その他にも、覇気や病気といったように「気」という言葉は、昔から非常に身近に使われてきたのだ。このことも、われわれの先達が、気を身近に意識していたことの証拠であろう。
気は基本的にどこにでも存在するものであるが、問題は気をどうやって体内に取り入れていくかということにある。
これについては、森林浴をお勧めする。自然の気は、宇宙エネルギーとも言われるが、緑生い茂る森林は豊かな気で溢れている。また、自然の気には、癒しやリラックスという効果もある。巷で森林浴が注目されているが、これは自然の気のかかる効果に着目したものである。
逆に、悪い気もある。例えば、新宿歌舞伎町は、この世の欲望や怨念、悪想念で溢れかえっている。気は、自然だけでなく人間も発するものであるが、そのような街の場の気は悪い気であることは言うまでもない。
良い気を取り入れれば心身ともに調子は良くなるが、他方で悪い気を取り入れてしまったり、気が滞ったり、うまく循環されなければ体調も悪くなる。気功師は、一流になると病気をも治癒するが、このメカニズムは、相手に気を送り体の中の気の巡りを良くする。そうすることで、血液の流れが良化し、自律神経も正常化することで体本来がもつ自然治癒力が高まり病を治すのである。
つまり敏腕の気功師は、体の悪い箇所や痛む箇所に対し気を送るのではなく、相手の気をコントロールしているだけなのである。
気の良し悪しで、体調までも変化してしまうということは、気が如何にわれわれと深い関わりがあるものかを示していると言えよう。また、成功者といわれる人々の出す気は非常に強く、良質である。
皆さんは、まずは気を発するよりも、自然の気などの良い気を取り入れることから始めていただきたい。そのためには、積極的に自然と親しみ、愛する心を育むことが最も有効な手段となることであろう。特に都会においては緑が少なくなって久しい。しかし、極力意識して休みの日には、自然と触れ合っていただきたい。
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