アメとムチを使い分け、人心を捉えよ

人心掌握。これも成功者を目指す者にとって、大切な要素である。

あなたが日常的に成功理論を実践し、前向きに生きているのなら、あなたの周囲には運気の良い人、明るく元気な人、あなたに協力的な人などが集まってくるだろう。そこには「類友の法則」が働いていることもご存知のはずである。

しかし、気を付けなければならないのが、そんなあなたを妬み、また一方的に利用しようとして近付き、あるいはあなたの足を引っ張ろうとする者の存在である。

「コイツは変だ」と一見して分かるような単純な者ならいいが、味方を装い、こちらの隙を衝いて失脚を狙ったり、失敗・失策を誘うような狡猾な輩には十二分の注意が必要である。

もしあなたが今、事業主や上司などリーダー的存在であるなら、なおさら部下や関係者の態度に注意した方がいいだろう。会社などの組織では、意志が充分伝わるようなシステムを作り、造反者の出ない厳しい対応力が求められる。情報は組織の血液である。情報が滞っては致命傷となるのだ。勿論、何も相手の一挙手一投足を虎視眈々と監視しろと言っている訳ではない。緊張と緩和、メリハリを付けて、時には厳しく、時には優しく対応する”アメとムチ”のやり方で、自分に対し反逆することがいかに不利益であるかを、相手に思わせることが大切なのだ。

自分に権力や権限があれば容易に出来ることだが、人間的な面の”アメとムチ”として、あなたといると心地良いという人動術的な魅力と共に、自分の不利益に対し果敢に不快感や憤怒を表すことも時には必要となる。そうすることで、相手はあなたに素直に付いてくるか、不利益をもたらす前に去ってゆくだろう。

私も会社を経営している立場にある。仕事に関しては何事においても厳しく対処している。時には社員を叱り付け、恐れられるほどではあるが、そうしないと動かない社員もいるし、社内を引き締める意味もある。それを快く思わないのなら、私の元を去ってもらってもいいと覚悟している。

無論、職場が明るいに越したことはない。コミュニケーションが円滑な職場ほど、業績が良いのは紛れもない事実なのだから、潤滑油として冗談や陽気な笑い話など、社内を和やかにする言動は大いにやるべきである。

また、社員のモチベーションを高揚させる意味で、インセンティブや報奨金などご褒美を設定しておくのもいい。安直と思われるかも知れないが、目標をクリアして実際に貰うと大変嬉しいものである。事はお金に限らない。その社員の優れている点や良い所、服装や容姿、チャームポイントなどを褒めるだけでも効果がある。つまり、社員の自己重要感を上げてやる事が肝要である。

成功者を目指すなら、アメとムチを使い分け、人心を捉えよ。

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