背中を丸めるな、姿勢を正せ

景気が一向に上昇しないことから、町並みも心なしかさびしく見える。うつむいた姿で家路につくサラリーマンが何と多いことだろうか。その姿から、虚しい心の内が伝わってくる。

ところで、人間の姿勢は、運気を左右する重要な役割を担っている。背を丸め、顔を地面に落として歩いているようでは、運気は決して上がらない。ましてや成功などとは無理な話である。

世に言う成功者はみな姿勢が良い。立ち振る舞いが、堂々としていると感じられるのも、その姿勢の良さが影響していることは言うまでもない。本人の認識如何を問わず、成功者たちはその姿勢のよさで運気を呼び込んでいるのである。

逆に姿勢が良くない人は運気が上がらないばかりか、他人から見た目のみで貧弱とか頼りないあるいは、だらしないなどのマイナスのイメージを持たれてしまう。これは非常にまずいことである。マイナスのレッテルを貼られると、それを剥がすためには、本人の能力以上の努力が必要になる。営業などのセールス系の職業に従事する者ならなおさらである。

「顔で笑って、心で泣いて」というセリフがあったが、姿勢も同様である。どんな苦難に心が苛まれようとも、姿勢は正さなければならない。

良い姿勢のためには、頭のてっぺんを紐で吊り上げられたイメージを保つとよい。これが大きなポイントと言える。

あとはその状態を意識しながら、立ったり、歩いたりすればよい。こうすることで、見た目にも正しき姿勢になる。そして、姿勢を正すことを意識すると、自ずと心身の気も充実してくる。

簡単なことではあるが、侮ってはならない。もともと良からぬ姿勢で日常を過ごしていれば、いったん姿勢を正したとしても、知らない間に、元のだらしない姿勢に戻っていることが少なくない。たったこれだけのことをするのにも、常に気を張り、意識を絶え間なく自分の姿勢に向けることが必要となるのだ。

世は不況の真っ只中である。もはや誰もが、不況の波に飲み込まれる可能性すらある。そんな中にあっても、みなさんには、胸を張り堂々した姿でいてほしい。きっとそれが成功を呼び込む端緒になるからだ。

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