私の成功理論の中で度々登場するものの一つに「五大本能」がある。われわれ人間も所詮生き物であり、人間はこの本能の欲求を満たされることで、真の生きる力や、真の喜びを得ると言ってもいい。人を知り、己を知る。すなわちそれは、人間の本能を知ることである。今回は五大本能についておさらいしよう。
五大本能とは、生存本能、群居衝動、自己重要感、性欲、好奇心の人間に生まれながらに備わっている五つの本能を指す。
まずは、「生存本能」。文字通り生きていこうとする本能である。これは、人間に限らず、すべての生物に宿っている本能である。細菌やウィルスでさえ、この生存本能は備わっている。われわれも、自分の意識に基づいて行動していると思っていても、実は生存本能に導かれて行為している場合が多いのだ。例えば、ほとんどの人はお金に魅力を感じるであろう。これも、自分の多くの欲求を満たす源となるお金に対し、生存本能が反応するからである。
次は、「群居衝動」である。これは、簡単に説明すると人間は一人では生きていけないということである。人はグループや派閥を形成したりするのが好きであるが、これは群居本能に基づいていると言えよう。
「自己重要感」は、以前も説明したが、他人に認められたいという本能である。これがバランスよく満たされていれば、自信に満ちた行動やプラス思考につながる。また、他人の自己重要感を満たしてやることで、人間関係を円滑にできることから、「人動術」としても用いられる。
「性欲」も五大本能の一つである。種の保存はわれわれ人間という生き物に与えられた最大の使命である。誰しも、自分の性的欲求を満たしてくれそうな人に対し魅力を感じるものである。
最後は「好奇心」である。辞書を引けば変わったものや、まだ知らないものを知りたがる心とある。このような心は誰でも持っているはずだ。ただ、如何せん大人になるにつれ、好奇心が薄れていく人が多い。
本当に簡単に五大本能について説明したが、要はこれら五大本能をバランスよく機能させることが肝要なのである。また、他人の五大本能を満たしてあげることが円満な人間関係の実現につながるのだ。巷でも、成功者や人格者といわれる人々はそれができているのである。そのためにも、そもそも五大本能とは何かについて、今回の講義で述べた次第である。
みなさんも、五大本能という観点から、自分自身や他人を考察してみては如何であろうか。
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