お金が欲しければ、お金を愛せ

私は仕事柄多くの人の願望を聞く機会があるが、その中で最も多いのはやはりお金にまつわる願望である。今回はお金について話そう。

ほとんどの人は、お金が好きである。当然である。お金が嫌いという人は滅多にいないだろう。だが、お金が悪いものと捉えている人は意外に多い。

日本では、昔からお金は不浄なものであり、つつましいことが美徳であるという土壌がある。また、テレビや新聞などの報道が保険金殺人などお金にまつわる犯罪をセンセーショナルに扱うことから、元来の国民性に加え輪をかけて、お金には汚い、卑しい、悪いなどのダーティーなイメージが定着している。

しかし、お金が汚いもの、悪いものと思っている限り、お金は入ってこない。例えば、人間でも、自分のことを汚い、悪いと思っている人のところには近づきたくないはずである。お金もしかりである。お金もそのような人には近づきたくないのだ。

であれば、お金が欲しいのなら、まず「お金は素晴らしいものだ」「良いものだ」と思うべきである。

その上で、お金を大事にしなければならない。粗末にする人のもとにも、お金は近寄らないからだ。財布を持っていなかったり、ポケットに小銭をジャラジャラ入れたり、紙幣をグチャグチャに丸めたりしている人には決してお金は集まらないのである。

財布に入れる場合は、紙幣の向きは必ず揃えなければならない。お金を人に渡す場合は、両手で渡さなければならない。もちろん、受け取る時も心の中で「ありがとうございます」と呟きながら両手で受け取る。

このように、お金との接し方は非常に重要である。自分には金運がないと思う人は、今一度、普段のお金との接し方を見直してもらいたい。

また、真のお金持ちは実は節約家である。有意義なお金を生き金、無駄なお金を死に金というが、真のお金持ちはいたずらに飲み歩いたり、意味のない浪費などの死に金は使わない。けだし、真のお金持ちはお金を愛しているからだ。愛おしくて無駄づかいなどできないのだ。

こういう姿勢であるから、お金が寄ってくるのだ。だから、お金持ちは益々金持ちになるのだ。逆に、お金のない人は、心に余裕がないことから、ついついお金を雑に扱ってしまいがちである。そのため、いつまでたってもお金が貯まらないのだ。また、お金のない人は死に金を遣いがちである。お金持ちになりたいなら、自分にとって本当に価値のあるもののみお金を払う習慣を身に付けるべきである。

お金は非常に素晴らしいものである。そうであれば、普段からお金を大事にする、大切にする、愛するという気持ちを持つべきである。それができない人間がいくらお金持ちになろうと努力しても徒労に終わるのは必然である。

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