この講義の第一回目「感謝の気持ちを忘れるな!」で感謝の重要性を説いたところ、私の講義を初めて見た方々から、具体的な感謝の仕方、つまり感謝行の実践方法に対する質問が多く私のもとに届いた。そこで、今回は、初歩的な感謝行の実践方法について講義する。もう既に、知っている方は、おさらい、あるいは初心に帰るつもりで読んでほしい。
まず、なぜ感謝なのか。他人に施したり、人助けをするなどして徳を積めば、必ず徳は循環し、何倍にもなって自分に還ってくる。感謝もまた同じであり、感謝する人は必ず感謝される。その結果、あなたの周りに感謝の念をもった人が集まり、助力や協力を得やすくなり願望実現へとつながるのだ。
感謝の仕方であるが、声を出して行っても心の中で呟いてもよい。
最も重要な感謝の対象は、両親、ご先祖様、試練、大自然、大宇宙であることは以前述べたとおりである。
そして、初めは入浴中や寝る前など実践しやすい時間や場所を設定して、毎日少なくとも一度は行う。ある程度慣れてきたら、徐々に回数を増やしていけばいい。
ざっとではあるが、以上が感謝行の基本中の基本である。
そして、感謝行を行うにあたって、最も重要なことは、形だけの感謝でなく心の底から感謝することである。
前にも言ったが「ありがとうございます」と口先で唱えるだけでは、真の感謝行とは言えない。心の底から感謝することに意義があるのだ。これが感謝行の中で最も難しい点である。当然、生半可な気持ちではできない。たとえ「ありがとうございます」と1万回唱えるよりも、たった1回でもいいから感極まり涙が流れるほど心を込めて感謝することの方が、よほどいい。
また、両親やご先祖様に対しては心の底から感謝するのは比較的容易と言えるが、大自然や大宇宙に心の底から感謝するのはなかなか難しい。最初のうちは、具体的にイメージできないからだ。
我々は、水があって生きていけるのだ。空気があって生きていけるのだ。これらはすべて大自然からの恩恵である。我々は大自然に生かされているのだ。
大宇宙もしかりである。大自然を生み、そして我々が今存在しているのも、創造主である大宇宙の意思である。我々は大宇宙に生かされているのだ。
これらのことを理解すれば大自然や大宇宙への感謝はむしろ当然のこととしてできるよになるはずである。
とは言え、実際やるとなるとなかなか難しいのも事実である。とにかく最初は身の周りのことから感謝すればいい。
実践あるのみだ。いくら理論を理解したからと言って実践を怠れば単なる知識の含蓄に留まってしまうだけである。
であれば、時を惜しみ直ちに始めるがいい。
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