皆さんは、普段の生活の中で疑問を持つ機会がどれだけあるのか考えたことはあるだろうか。なぜ、このようなことを言うのかというと、何事にも「なぜ」と疑問を持つ人は成長するからだ。
例えば、子どもがそうだ。誰でも経験があると思うが、小さい子どもは、あらゆることに「何で、何で」と大人が呆れるくらい訊いてくる。答えを与えても、次はその答えに対する疑問をぶつけてくる。そういうふうに疑問を持つことで子どもは成長していくのである。疑問が子どもを成長させると言ってもいい。
それがである。大人になった途端、「なぜ」がなくなってしまうのである。何の疑問を持たずに、ただ目の前の事実を受け入れるだけなのである。明らかに疑問に思うべき事柄についてすら、考えもせず、ただただ受け入れるのみなのである。これでは、とうてい成長など望めない。
そういった意味でも日頃から疑問を持つことを勧める。なぜ今不幸なのか、なぜこんなに幸せなのか、なぜこの世に生まれたのか、何でもいい。何事に対しても疑問を持つ習慣をつけるのだ。
疑問を持つと、考える。突きつめて考えると原因に辿り着く。もちろん原因に至らない場合もある。そして、原因が解れば、人はそこから学べるのだ。この過程が人を成長させるのである。
不幸の原因を突き止めれば、人は対策を講じる。幸せの原因が解れば、再び幸せを享受できるように行動する。
私を含め成功者は、必ずこのような思考過程を踏んでいる。上手くいった時も、失敗した時もだ。もちろん、成功した後も変わらない。疑問を持ち、思案する。年中、この繰り返しである。
常にかかる姿勢ゆえ、失敗した時でも、失敗から学ぶことができるのだ。上手くいった時でも、さらに上手くいくようになるのだ。
また、成長しない人間の常として、失敗した時は、自分以外の誰かのせいや世の中のせいなどにして終わってしまう。また、たまたま上手くいった場合も、ただ喜びに浸り浮かれるのみで、その原因など考えもしない。だから、何度も同じ失敗をしたり、失脚や転落が待っているのである。
人間的に成長し、成功を志すならば、何事にも疑問を持て。そして、その原因を検証し、学んでいくのだ。
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