日頃から私は、瞑想やイメージングを提唱しているが、多少経験を積まれた方でも、なかなか集中できなくて上手くできないという声もある。今回は集中力について話そう。
瞑想やイメージングだけではなく、仕事でも何でもそうだが、集中力がなければ、それなりの成果は得られないことは言うまでもない。何事も集中力が鍵を握っていると言えよう。当然、集中力は成功の鍵でもある。私の周りの世に言う成功者と評価されている人々の集中力は凄まじいものがある。反面、集中力のない人間が失敗者として終わっていることも事実である。
今の自分に集中力が足りないと感じているなら、集中力を養う訓練を行わなければならない。常日頃から、何でも一つのことに集中することを意識するのである。それを繰り返すことで、習慣となり集中力が培われていくのである。
一般的な人々は、二つのことを同時に考えることはできない。よくテレビを見ながら掃除や洗濯をする主婦がいるが、実はどちらにも集中できていない。それでも、掃除や洗濯をこなせるのは、それがルーティーン・ワークであるからだ。つまり、何度も繰り返し行ってきたことにより体が覚えているだけなのだ。これが難しい仕事であれば、こうもいかないであろう。
当然、悩みごとがあると他のことに集中できなくなる。意識は知らず知らずのうちに悩みや不安に向いてしまうからだ。
このような場合、仕事など、とにかく自分が今やらねばならないことのみに集中する習慣を身に付けることだ。これは、同時に二つのことを考えられない人間の特性を利用したものである。目の前の仕事などに集中すれば、自然と意識は悩みごとや不安に向かなくなるのである。
その結果、このような習慣を身に付ければ、悩みや不安が取り去れるようになる。私がいつも言っていることであるが、いつまでも悩んだところで必ずしも解決するわけではない。気持ちを切り換えた方がよい場合は多々あるのだ。
さらに弛緩も大切である。弛緩というのは何も考えない、俗っぽい言い方をすればボーっとすることである。集中することは、緊張の連続を意味する。長時間の緊張が連続すると体がついてこなくなり、かえって集中力が落ちることがある。そのため、集中と集中の合間に弛緩を設けるのだ。ただし、これは普段からの意識と訓練が必要になる。
このように集中力が増せば、悩みや不安も解消でき、瞑想やイメージングにも資する。そして、成功にもつながる。
そうであれば、日々の生活の中で、集中力を培う努力をせよ。
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