前回に引き続き、今回も「気」の話をしよう。前回は気の存在の認識し、良い気を取り入れる必要性につき述べたが、今回は具体的な気の取り入れ方について述べていく。
気は目に見えないものであるが、空気と同様に、誰でも自然に取り入れている。無論、意識しなくても体内に入ってくるものであるが、意識的にかつ良い気を選んで取り入れる方が、心身に良いことは言うまでもない。
では、効率的な気の取り入れ方を教えよう。色々と方法はあるが、最もお勧めなのが、臍下丹田を使う方法だ。臍下丹田は、ヘソ下3センチのところから背骨に向かって5センチくらいのところにある。大体、ヘソから指三本下くらいである。そこに意識を集中させ、臍下丹田を一つの球体とイメージする。
その上で、息を吸うごとに、だんだんとその球体が膨らんでいくイメージをする。次に、息を吐くときに、球体が回転しながら小さくなっていくイメージをしながら空気を吐き出す。これを何度も繰り返せば、気を効果的に取り入れることができ、体内の気が充実してくる。
この方法が難しいなら、とにかく臍下丹田に意識を集中することに専念してほしい。ここに指を置いて意識を集中する。これを繰り返した上で、前述の方法を行う。
気を取り入れたら、次は気を体に巡らせる。臍下丹田に気を取り入れるだけだと、臍下丹田にのみ気が充満し、体内に循環しない。これでは、わざわざ気を取り入れても効果半減である。
そこで重要なのが小周天と大周天である。簡単に説明すれば、臍下丹田に充満した気を意識的に全身に巡らせることである。具体的に言えば、気が臍下丹田から尾てい骨、脊髄、頭を経由し、再び臍下丹田に戻ってくる。そんなイメージを呼吸法と合わせて行うのである。すなわち、息を吸うときに脊髄まで気が上がってきて、吐くときに頭のてっぺんから臍下丹田に降りてくる。このイメージをしながら、体内で気を意識的にグルグルと回してやればいいのである。
これらが気を意識的に取り入れる方法である。だが、注意してほしいことは、いくら気の効率的な取り入れ方をマスターしても、大自然の気のような良い気を極力取り入れ、悪い気が充満している場を避けることが肝要である。また、マイナスの気を発している人には近づかないことも大切である。マイナスの気を発している人とは、愚痴や悪口ばかり言っている人や年中マイナス思考の人を指す。
もしかしたら自分自身がマイナスの気を発しているかもしれない、と思う人は、気を取り入れる効果的な方法を学んでも本末転倒である。直ちに改めるべきである。
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