皆さんは、言葉の持つ力の凄さをご存知であろうか。
例えば、子どもの頃大した興味がなく、あまり得意でないことでも、「絵が上手だね」とか「勉強ができるね」などと事あるごとに褒められたら、終いには本当に好きになり、上達したという経験があるのではないか。何度も繰り返し耳に入ってくるうちに、いつの間にか本当のことになってしまうのである。
別の例を挙げれば、催眠術がある。催眠術は、人間の表層意識を眠らせ、トランス状態に陥れ特定の暗示をインプットするものであるが、かけられた人は、インプットされた内容を実現するための行動を起こす。
催眠術でなくとも、言葉が何度も繰り返されることにより、潜在意識にインプットされると、潜在意識はそれを実現する方向へと行動させ、その結果、言葉は現実のものとなるのだ。
「私は成功する」などの言葉を繰り返すことで潜在意識にインプットすると、本当に成功するのである。嘘のような話だが、それほど言葉にはもの凄い力があるのだ。
だから私は「私は成功する」とか「私は素晴らしい」などプラスの言葉を繰り返すように言っているのだ。
しかし、この言葉の持つ力も使い方を間違えば恐ろしいことになる。そう、マイナス思考やマイナス感情である。
「自分はダメな人間だ」「また、失敗する」などのマイナス思考やマイナス感情が含まれた言葉を繰り返せば、本当にダメな人間になってしまったり、本当に失敗してしまうのである。元来ダメな人間とも再び失敗するとも限らないのにだ。
潜在意識にマイナス思考やマイナス感情がインプットされてしまうと、前記の理論により、潜在意識はそれを実現する方向に作用してしまい、マイナス現象として現実化してしまうのである。
この理論は、私の提唱する成功新理論の入り口に位置するものであるが、根幹を形成する非常に重要なものの一つである。私が、常日頃から笑顔をつくれとか自信を持て、あるいは愚痴や他人の悪口を言うななどと繰り返し言っているのも、この理論が根底にあることはもうお判りであろう。
しかしである。それにも拘わらず、私の講義やセミナーの受講者からは、未だにマイナスの言葉を耳にすることが多々ある。
もう一度だけ言う。言葉の持つ力や恐ろしさを知り、日頃からプラスの言葉を心がけよ。
コメントを残す