何事でも諦めることは、終わりを意味する。また、成功を信じてチャレンジし続けることは意義がある。ただ、チャレンジし続けることは、心身ともにかなりのプレッシャーがかかることも確かである。それが長期に及べばなおさらである。物事がなかなか成就しなければ、弱気になったり、疑いの心が芽生える。
そこで、弱気になったり、疑いの心をセーブするための手法として開き直りの気持ちを持つことを勧める。絶対に実現してやるという気持ちと開き直りの気持ちを両方使うのである。
ここで注意してほしいのは開き直りと諦めは違うということである。確かに、両者は紙一重である。しかし、諦めは何も生み出さないのに対し、開き直りのパワーは凄まじいものがある。「火事場のバカ力」に代表されるように、通常時では考えられない能力が発揮される場合もある。
諦めは、一切を手放すことなので当然何も起きない。一方、開き直ることは疑いの芽を摘むことができる。
開き直ることを投げやりと勘違いしている方々もいるが、それは大いなる誤解である。というのは、開き直ることは、成功を信じていることが前提であるからだ。信じることの力は凄いものがある。みなさんも、絶対に治癒することを信じていた末期ガンの患者が完全治癒したという例などは聞いたことがあるだろう。だから開き直りにも、信じること同様の強力なパワーが生まれるのだ。
ただ信じることは疑いも増幅させることも事実である。そこで、信じることと開き直ることを上手に使い分ければよいのである。
例を挙げる。自分に愛する人がいたとしよう。その人が、遅くまで帰って来なかった。当然心配である。ところが愛するがゆえ、心配は浮気しているのではないかという疑いに徐々に変わっていく。そういうときにこそ開き直るのであるのである。相手も自分のことを愛しているのだから、過ちなど犯すことないだろうと思えれば、猜疑心などの負の感情をコントロールできるのである。
次のような例もある。難しい問題に直面し万事手を尽くした場合などは、考えうる全ての手段に出たのだから、後は開き直るべきである。その時点で、焦ったり、悩んでみても無意味である。むしろ、その後の状況の変化に柔軟に対処するためには開き直り、冷静さを保つことが得策といえよう。
このように、信じることと開き直ることを使い分ければ、臨機応変の対応ができるようになる。みなさんには是非お勧めする。
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