嫉妬をするな、他人の成功を祝福せよ

今回は嫉妬について話そう。

誰でも他人が自分より幸せになったり、成功したりしたときに妬んでしまった経験は一度はあると思う。また、自分が「嫉妬している」と気づいた時、自分が嫌になることもある。それでも人は嫉妬する。なぜか。

それは、嫉妬心が湧く原因が自己重要感にあるからだ。他人の成功などにより自己重要感が下げられ、自分の方が劣っているという意識になってしまうのである。より分析すれば、他人の成功により自分の方が客観的に見れば劣るという現実を突きつけられると、自分の自己重要感が貶められることを無意識に拒否してしまう状況が嫉妬という形で表れるのである。

視点を変えれば、嫉妬心が強い人の本音は他人の失敗は嬉しいのである。この場合、他人の失敗により自分の自己重要感が高められるからである。

虚しいことである。

自己重要感は本来、自分の中で高めていかねばならないものである。それを他人の失敗や失態により高めていくなど言語道断である。

また、嫉妬心は成功を阻む最大の要因の一つでもある。嫉妬心はマイナス感情を伴っているため、潜在意識にマイナス感情が植え付けられてしまう。これは他人を嫉妬するたびに繰り返される。そして、次から次に災難や苦難といったマイナス現象に見舞われてしまう。そのような状況になると、再び自分の不幸を嘆き、他人に嫉妬することを繰り返すという、まさに悪循環に陥るのだ。

潜在意識の理論以外でも、嫉妬には弊害がある。成功を掴むには他人の協力が不可欠であるが、嫉妬心が強い人は人間的魅力に欠けるものだ。考えてみてほしい。他人の成功よりも失敗を喜ぶような人を、誰も好んで付き合おうとはしないはずだ。魅力に欠ける人は、得てして、他人の助力や協力を得られない。これは、嫉妬心の強い人は成功できないということを意味する。

結局、嫉妬することにより、何も得られることはない。まずは、このことを肝に銘じるべきである。もちろん繰り返し、繰り返しである。そうすることにより徐々に他人を妬む感情は抑えられていく。

また、どうしても嫉妬心が芽生えてしまった場合にはあるがままに客観的に受け入れていく。そう俯瞰法である。感情的になっている自分自身を客観的に見つめることで、冷静になり、自分自身をコントロールしていくのだ。

他人に対する嫉妬心が湧かなくなったら、次は他人の幸せや成功を一緒になって喜べるよう心がけるのだ。

真の成功者は、自分と他人を比較したり、優劣をつけたりすることで感情が左右されることはない。自分が苦境に立たされている時に、近しい友人が如何に成功しようとも、如何に幸せを掴もうとも、それを我が身の如く素直に祝福できるものなのである。

最後にもう一度だけ言う。嫉妬をするな、他人の成功を祝福せよ。

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