類友の法則というものがある。「類は友をよぶ」という諺と同義で、要するに同じタイプの人間同士で集まりやすいということである。小学生の頃など、活発でスポーツ好きな子供同志や勉強好きな子供同士がそれぞれグループを作っていたことを思い出していただければいい。やはり、似たもの同士は一緒にいると心地よいのである。
見方を変えれば、この法則は自分自身のレベルを計る基準にもなる。例えば、自分の周りに失敗者や何をやってもダメな人ばかりであれば、自分もその様な人たちと同レベルということになる。人間関係はそこに属する人間のレベルを計る物差しになるという訳である。
私自身、職業柄多くの方々を成功に導いてきたが、必ずと言っていい程、人は成功する過程で人間関係が変わってくる。成功に近づきその人のレベルが上がっていくにつれ、だんだんとレベルの低い人とは付き合わなくなり、相応のレベルの人と付き合うようになるのだ。やはり、大学生が小学生と付き合っても面白くないように、レベルが上がるとレベルの低い人と付き合っても満足が得られなくなるのだ。
従って、自分が今どのようなレベルにあるか知るには、今現在の自分の周りの人間関係を分析してみればいい。それなりの高いレベルの人たちが周りにいれば、自分自身もそれなりに高いレベルであると言える。
逆に、今現在、自分の周りにいる人たちが、会社や他人の愚痴ばかり言ってたり、考え方が後ろ向きの人たちばかりであれば、自分自身も低レベルということになる。そのような人たちと、愚痴や批判の言い合いをして満足しているのが何よりの証拠である。
そのようなレベルの人は、とにかく、かかる低レベルな人間関係から早急に抜け出すことを考えるべきである。
ただし、低レベルな人間関係から抜け出すということは、単に周りの低レベルの人間との付き合いをやめればいいという訳ではない。自分自身のレベルを上げることにより、必然的に低レベルの人間とは疎遠になり、自分自身と同レベルの人々と付き合うようになることが急務なのだ。
さらに、レベルの高い人間と付き合うと、意識レベルでパワーやエネルギーを受け取れることになり、その結果、周りの人のレベルまで上昇するという恩恵がある。成功者同士が親交を深めることで、更なる成功がもたらされるのも、このようなパワーやエネルギーをやりとりすることによる相乗効果なのだ。
最後にもう一度言う。自分自身のレベルを上げよ。そして、より高いレベルの人間と付き合え。
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