突然だが、みなさんは自分自身のことをよく理解しているだろうか。
なぜ、このような問いかけをするかというと、会社や上司などが、自分を評価してくれない、過小評価されている等の悩みが多く私のもとに寄せられて来るからだ。
確かに、このご時世である。企業は、本当に能力のある社員のみを残らせようとするから、以前より社員の評価基準は一段と厳しいものになっている。バブル期のように、とにかく人手が足りなかった時代とは異なるのだ。
しかし、だからといって、自分が過小評価されていると主張する人たちが果たして自分が思っているほど有能なのであろうか。そうではないだろう。単に自分自身の理解が足りずに、むしろ会社や上司の評価の方が正しいという人もいるはずである。
自分自身を理解することは難しいことである。一番理解していないのが本人というケースもある。
もちろん、他人の評価もすべてが正しいわけではない。評価である以上、公式や法則と異なりどうしても各人の主観が介入せざるを得ないからだ。
では、自分自身を正確に理解するためにはどうしたらいいか。勉強熱心な会員の方ならもうお解りだとおもうが、自分を客観的に見つめる俯瞰法によるべきである。常にどんな状態にあっても自分の心のあり方、すなわち感情を客観的に見る。喜怒哀楽すべてをありのままに感じていくのだ。そうすれば、自分の長所や短所、普段気づかなかった自分や、意外と思われる自分が見えてくるはずである。
こうして自分自身を理解したら、次にすべきは、欠点の改善である。欠点を直さないと人生は変わらないばかりか、それにより他人に迷惑をかければ業を積むことになる。欠点から目をそらそうとしてはならない。自身の欠点を認識しながら放置することは罪といっても過言ではないのだ。
日頃から、進化向上しようとする意識をもち、謙虚になって自分自身の欠点を受け入れなければならない。
そして、自分自身の欠点を認識し、受け入れたら、欠点の原因は何かを考えてみるべきである。物事は、その原因や本質が判明すればほぼ解決できるものだ。それと同じく、人間の欠点も、その原因を把握できれば、もうその欠点はほとんど克服できたようなものといえよう。
人はみなそれぞれ違う欠点をもっている。もちろん、何が長所で何が短所か明確に判断することは困難である。
しかし、これだけは言っておく。長所のない人間がいないのと同様に、欠点や短所がない人間もいない。歴史上、聖人の如く崇められていた人物にも欠点はあったはずだ。
そうであれば、自分の欠点を認識することに努め、改善することに励め。
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